老いのかわいさ(画像/動画)
2025/06/23
きっとあなたも嬉しくなる「シニア犬の飛走転跳」

年齢を重ねると、愛犬の動きは少しずつゆっくりになっていきます。
ところが、その中でも突然「昔を思い出したように」元気になる瞬間があります。
不安や心配事が増えるお年頃ですが、そんな一瞬を目にするだけで心がふっと軽くなる気がします。
今回はInstagramに寄せられた、楽しそうに駆けまわるシニア犬たちの動画を紹介していきます!
目次
その「ジャンプ」…ひょっとして、私のため?
まず紹介するのは、軽快な足取りで散歩を楽しむ17歳・わたあめちゃん。
わたあめちゃんのプロフィール

●犬種:ミックス
●年齢:17歳
●好きなこと:
・お散歩と牛乳が大好き
●既往歴
・8歳の時からアレルギー症状が見られ、後に米ぬかアレルギーと判明
・12歳頃に尿管結石ができるも、手作りご飯とサプリメントで改善
・15歳では靭帯を損傷したが、温存療法で半年後に自然治癒
わたあめちゃんは、17歳になった今でも散歩が大好き。
この日もいつもの散歩道を軽やかな足取りで歩きます。
そしてグレーチング(排水溝にかぶせる鉄格子)に差し掛かると、なんとジャンプ!

壁とグレーチングの間にはわずかに通れそうな隙間もあるようにも見えますが、わたあめちゃんは余裕な表情で飛び越えていきます。
そして後ろを振り返り、飼い主さんがついてきているか確認。その場で少し待ってから、歩き出します。

わたあめちゃんは15歳の時に靭帯損傷を経験。歩くのもやっとの状態から、半年ほどで走れるまでに回復しました。
ところがその約1年後、今度は飼い主さんが足を骨折してしまったそう…。それでも「なんとか歩けるから」と散歩に出かけたのが、この日でした。
わたあめちゃんがわざわざジャンプして振り返ったのは、「グレーチングがあるよ」「ちゃんと付いてこれてる?」と、飼い主さんを気遣っての行動だったのかもしれませんね。
お互いを思いやりながら歩くという、微笑ましい時間を過ごす飼い主さんとわたあめちゃんでした。
アジリティで鍛えた下半身のバネをご覧下さい
次に紹介するのは、公園を飛び跳ねるように走る、トイプードルの「レミイくん(14歳)」。
レミイくんのプロフィール

●犬種:トイプードル
●年齢:14歳
●好きなこと:
・お肉や魚が大好物
・散歩中にお友達のママさんからおやつをもらうのが楽しみ
●既往歴
・6歳で突発性てんかんを繰り返すも、現在はほとんど寛解
この日、レミイくんは公園で友達に会うと、嬉しくなって走り出します!

その場で飛び跳ねるように走り始めたと思えば、近くをぐるっと一周し、飼い主さんの方へ。
そして、今度はお友達の方へダッシュ!

レミイくんの走る姿は、とても14歳とは思えないほど力強い!
じつは7歳から13歳までアジリティに取り組み、大会にも出場してきたといいます。
体力や視力の衰えを感じてからは競技をやめたものの、今の元気な姿は、当時積み重ねてきた時間の賜物。
友達に会えた嬉しさだけでなく、これまで頑張ってきた日々も感じられ、思わず胸が温かくなるワンシーンの紹介でした。
ずっと転がっていたい14歳
次に紹介するのは、芝生に身体を擦り付ける(通称ゴロスリ)が趣味のイタリアングレーハウンドのジーナちゃん(14歳)。
ジーナちゃんのプロフィール

●犬種:イタリアングレーハウンド
●年齢:14歳
●好きなこと:
・お散歩、ゴロスリが好き
・食べ物ではササミ、魚ジャーキー、ターキーのスジ、焼き芋など
●既往歴
・1歳で肥満細胞腫が見つかり手術
・7歳までに2回急性膵炎を発症
この日も公園に行くと早速、芝生に転がります。

身体を上手に捻らせながら、頭頂部から尻尾の先まで、地面にくまなく擦り付けていきます。
ひとしきり満足したのか、立ち上がって歩き出したかと思ったら…別の場所でもう一度ゴロン。

ジーナちゃんは1歳で肥満細胞腫の摘出手術を受け、その後も7歳までに膵炎を2回発症。最近では幼い頃から続いていた咳の症状も悪くなっているといいます。
以前までは身体の健康も意識して、厳しくしつけていたという飼い主さんも、今では「ジーナが元気ならそれで良い」と、多少の偏食やわがままも受け入れるようになったそう。
そうした日々の中で、この日も満足するまでゴロスリをする、愛らしいジーナちゃんなのでした。
安心できる場所なら走れる
最後に紹介するのは、公園を楽しそうに駆け回るチワワの「ラブくん(16歳)」。
ラブくんのプロフィール
●犬種:チワワ
●年齢:16歳
●好きなこと:
・お散歩、特に広い公園の散歩が大好き
・食べ物ではササミ、魚ジャーキー、ターキーのスジ、焼き芋など
●既往歴
・14歳で角膜潰瘍により手術を受ける
・現在は慢性腎不全と甲状腺機能低下症の治療中
ラブくんは14歳の時、目の表面に傷がついてしまう「角膜潰瘍」を患い、視力が低下。
普段の散歩道でも、ぶつかるのを恐れて走ることが減ってしまったといいます。
またこの1年で背中が曲がり、歩くスピードもゆっくりになったそう。
そんなラブくんですが、この日は段差や障害物がない場所で安心したのか、嬉しそうに走り出します!

さらに、3ヶ月ほど前から腰まわりを小豆カイロで温める「温活」を始めたそうで、それからは筋肉がほぐれ、足取りも軽くなったといいます。
ケアの効果も相まって、久しぶりに走るラブくんの背中を飼い主さんはそっと見守ります。

その後もたくさん走って、芝生の匂いも嗅いで。
久しぶりに見せてくれた走る姿に、こちらまで嬉しくなってしまう一コマでした。